ニュージーランドでの中古車の探し方から買い方までの流れ。知っておきたい注意点や保険、費用など

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ニュージーランドにワーホリなどで長期で滞在する場合、車があれば旅の幅が広がります。北島と南島を横断することもできるし、ニュージーランド一周を計画している人も多いのではないでしょうか?ニュージーランドは中古車の個人売買がとても盛んで、車を安く手に入れることもできます。

しかし、中古車を購入する際いくつかのポイントを押さえておかないと、悪い車をつかまされてしまった、旅の途中で故障し立ち往生になったなどのトラブルの発生などに繋がります。この記事ではニュージーランドの中古車事情から必要な基礎知識、探し方や購入方法など必要な一連の流れをまとめています。また購入ではなく、レンタルやリースを利用した方がお得なケースもあるので、それらの比較なども行っていきます。

  1. 1. 知っておきたい中古車購入に必要な基礎知識
    1. 1. REGO(ライセンス費用)
      1. REGOは自動車税のようなもの
      2. 中古車購入時はREGOを確認する
      3. 一定期間車を使用しない場合REGOを止めておける
    2. 2. WoF(車検)
      1. WoF(車検)の有効期限は条件によって異なる
      2. WoFの検査場所と費用
    3. 3. 保険(任意保険)
      1. ニュージーには対人賠償がない!?
      2. 自動車保険の3つの選択肢
      3. 保険料はどれくらい?
      4. 免責額は重要
    4. 4. RUC(ディーゼルライセンス)※ディーゼル車のみ
  2. 2. ニュージーでの中古車の探し方
    1. 中古車を探す5つの方法
      1. 1. NZdaisuki.comを使って探す
      2. 2. Trade Meを使って探す
      3. 3. Facebookを使って探す
      4. 4. カーフェアで探す
      5. 5.ディーラーを利用する
    2. どれくらいのリスクを取るかで購入先を検討しよう
  3. 3. 車の選び方
    1. 車を選ぶ際のつのチェックポイント
      1. 1. 走行距離
      2. 2. 製造年
      3. 3. REGOとWoF
      4. 4. タイミングベルト
      5. 5. フロントガラス
      6. 6.オイル
      7. 7. タイヤ
      8. 8. 工具、備品など
      9. 9. ローンの有無
      10. 10. 事故履歴など
      11. 11.盗難車ではないか
      12. 12. ライト、メーターなど(試乗時にチェック)
  4. 4. 購入時に必要なもの
  5. 5. 実際に中古車を買った人の購入例
      1. [例1]ウィングロード13万km 3200NZドルで購入、2100NZドルで売却
      2. [例2]スカイライン 4500NZドルで購入、3700NZドルで売却
    1. 将来車を売却することを考慮した車選び
  6. 6. リース、レンタカーという選択肢
    1. リース、レンタカーのメリット
      1. 購入、売却の手間がかからない
      2. 比較的安全な車を選べる
    2. リース、レンタカーのデメリット
      1. 中古車の購入より高くつくことが多い
      2. 日程を変更しづらい
    3. リース、レンタカーの予算
      1. 3ヶ月借りた場合
      2. 6ヶ月借りた場合
    4. 借りるか買うかのボーダーライン
  7. 7. 中古車の購入は安全性と価格のバランスが大事
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1. 知っておきたい中古車購入に必要な基礎知識

まずは、中古車を購入する前に、ニュージーランドの車検や任意保険などの基礎知識を学んでおきましょう。最低限押さえておきたい知識として以下の4つが挙げられます。

POINT

  1. REGO(ライセンス費用)
  2. WoF(車検)
  3. 保険(任意保険)
  4. RUC(ディーゼルライセンス)※ディーゼル車のみ

日本でも車を所持する場合にはこれらの知識が必要になってきますが、ニュージーランドで車を所持するためにどのような制度で、どれくらいの費用がかかってくるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

1. REGO(ライセンス費用)

REGOは自動車税のようなもの

REGOは車のナンバープレートを維持するために支払うライセンス費用のようなものであり、日本でいうところの自動車税に似ています。REGOの有効期限は3、6、12ヶ月から選べ、費用がそれぞれ違ってきます。一番お得な12ヶ月のものであれば、排気量によっても異なりますが、例えば1200ccの車の場合税金などを含め120NZ$くらいです。

新規で購入する場合や日本から車を輸入する場合、初回のみ登録料がかかりますが中古車は必要ありません。REGOと初回の登録料は混同されがちなので注意しましょう。REGOの申請は、郵便局の窓口またはオンラインで申請できます。オンラインでの申請は以下のリンクから手続きできます。

https://transact.nzta.govt.nz/transactions/RenewVehicleLicence/entry

中古車購入時はREGOを確認する

中古車を購入する場合は必ずREGOをチェックするようにしましょう。オンラインであれば記載されている場合がほとんどですが、直接確認する場合はフロントガラスの右下部分のステッカーをチェックしましょう。日付が記載されたREGOのステッカーが貼られているはずです。

一定期間車を使用しない場合REGOを止めておける

一定期間(3ヶ月~12ヶ月)車を使用しない場合は、一時的にREGOをとめてライセンス料がかからない状態にすることができます。これを REGO on hold と言います。しばらく日本に帰るときなどはREGOを止めておいた方がお得です。ただ12ヶ月を超えないように注意しましょう。

2. WoF(車検)

WoF(車検)の有効期限は条件によって異なる

WOFとはWarrant Of Fitnessの略で日本でいうところの車検です。日本の車検と比べ検査の頻度は多いですが、費用は安い場合がほとんどです。WOFの有効期限は新車から2年以内であれば3年間ですが、中古車の場合、製造年が2000年を超えるかどうかで有効期限が変わってきます。2000年1月1日以降に製造された車は1年間有効で、それ以前では半年ごとのWoFが必要になってきます。この点から中古車を購入する際は(売却する際も)、製造年が2000年以降であるかどうかは価格に響いてきますので気をつけましょう。

WoFの検査場所と費用

ニュージーランドのWoFも日本の車検と同じように、ガソリンスタンドやカーショップでお願いすることができます。日本の車検との大きな違いはその費用です。日本の車検は結構かかるのはご存知の通りですが、ニュージーランドでは30~50NZ$程度でできます。またクーポンサイト(Grab One)で10NZ$ほどでできることもあるようなのでチェックしてみましょう。

3. 保険(任意保険)

ニュージーには対人賠償がない!?

ニュージーランドの自動車保険には対人賠償保険がありません。これはなぜかというとACC(The Accident Compensation Corporation)という国の保証制度が存在しているからです。この制度は車の事故だけではなく、スポーツでの怪我やワーホリなどの海外旅行者の怪我の治療費までもカバーしています。財源はニュージーランドで働く人の給料や国の財源で賄っているので一部の人からは反対意見もあるようですが、私たち旅行者にとってはとてもありがたいものです。

自動車保険の3つの選択肢

ニュージーランドの保険の種類は3つあります。

保険の種類

  1. Third party(対物損害保険)
  2. Third party, fire and theft(対物損害保険+火災・盗難)
  3. Comprehensive(自身の車を含めたフルカバー)

 

1つめのThird partyは、対物損害保険で相手と第三者の損害を補償するものとなっています。自分の車の損害や盗難、火災は保証の対象外で自己負担となります。

2つめのThird party, fire and theftは、対物損害保険に加え、自分の車に対して火災と盗難の被害への保証が追加されたものです。自分の車がそれほど価値がないものであれば、このタイプを選ぶ必要はありません。

3つめのComprehensiveは相手や第三者、自分の車を含めたフルカバーの保険となります。

参照Car Insurance [money Hub]

保険料はどれくらい?

保険料は年齢や住所、車の市場価格や年式などによって異なってきます。ニュージーの免許ではなく国際免許所でも中古車の購入、運転ができますが保険料が高めに設定されるケースがほとんどです。保険料に関しては条件により異なるため一概に言えないのですが、2018年時点での保険会社の比較をしているサイトがあるのでそちらを参考にしてみてください。

参照Comprehensive car insurance comparison 2018

 

免責額は重要

免責額とは、車の修理などが必要になった場合、かかった費用のうち自分が支払う必要がある金額のことです。例えば免責額が5万円で、修理に15万円かかったとすると、自腹を切って払う分が5万円、保険会社が払ってくれる金額が10万円ということになります。フルカバーの保険でも免責額が17万円などの保険などもありますので、保険の契約の際は注意してみてみましょう。免責額は英語でexcessまたはdeductibleと言います。

4. RUC(ディーゼルライセンス)※ディーゼル車のみ

購入した中古車がディーゼル車だった場合、RUC(Road User Charges)と呼ばれるディーゼル車にかかってくる税金を払う必要があります。このディーゼルライセンスは距離ごとに購入する形式となっており1000kmから支払えます。RUCはオンラインで申請できます。2018年10月時点でのRUCの費用は1000kmごとに68NZ$となっています。

参照NZ Transport Agency



 

2. ニュージーでの中古車の探し方

中古車を探す5つの方法

ニュージーランドで車を探す主な方法として、5つの探し方を紹介します。

5つの方法

  1. NZdaisuki.com
  2. Trade Me
  3. Facebook
  4. カーフェア
  5. ディーラー

それぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。

1. NZdaisuki.comを使って探す

有名な日本人向けニュージー情報サイトNZdaisuki.comでは“売ります・買います”の掲示板にて中古車の売買が行われています。NZdaisuki.comを利用する一番のメリットは日本語で売買できるという点です。わからないことがあっても大概の場合は日本語で質問できるのでコミュニケーションの部分では安心して利用できるでしょう。

デメリットとして、NZdaisuki.comの投稿者は買い手と同じ様にワーホリで中古車を購入し、数か月から1年ほどで売却するユーザーが一定数いて短期売買を繰り返した車が多いので、以前の車の所有者の情報がわかりづらいことがあります。しかし、中には掘り出し物の車も存在するのでこまめにチェックしてみましょう。

参照NZdaisuki.com 売ります・買います掲示板

2. Trade Meを使って探す

ニュージーランドで有名なTrade meは、車だけでなくアパート探しや仕事探しもできる広告&オークションサイトです。Trade Meの中古車は個人売買だけでなくディーラーも含まれていますオークション形式のものも多数あり、割安で車が買える可能性があります。また中古車の数が多いこともメリットの一つといえるでしょう。

デメリットとしては、個人売買の場合は特に車の安全性を自分で確かめる必要があることこと、また英語でコミュニケーションが必要なことです。またディーラーから購入する場合、個人売買より割高になる場合が多いです。Trade Meはたくさんの人が利用しているため、車を売る理由も相手の経済状況も様々です。実際に会ってみてコミュニケーションを取り、信頼できる人から購入するようにしましょう

3. Facebookを使って探す

Facebookのグループでは、町ごとに車の売買のためのページがあったり、車種を限定したページ(たとえばキャンパーバン専用のページなど)があったりします。自分が住んでいる地域で買いたい場合、または特定の車種が好きな場合は重宝するかもしれません。ただ絶対数が少ないのでメインで探す方法とはならないでしょう。

4. カーフェアで探す

ニュージーランドには地域によっては、週末に公園や駐車場などに中古車が展示されるカーフェアが行われています。カーフェアは直接車を見ることができ所有者と交渉できるので、実際にたくさんの車を見てから購入したい人に向いている方法です。

デメリットとしては、保証や返品などの制度がないことと、欠陥のある車が多いことです。カーフェアのデメリットの具体的な例として以下のブログがわかりやすかったのでリンクをシェアします。

カーフェアで味わった恐怖体験
RestrictedLicenceを先日取得したので早速車を買おうと意気込んで週末に出かけたところ、とんでもないハズレの車を掴まされそうになったので私のように車の知識が全くない人が気を付けるべき注意事項を共有してみます。また、被曝防御とい

 

5.ディーラーを利用する

個人売買ではなく、車のディーラーから中古車を購入する方法があります。個人売買と違い、保証や返金制度がある場合が多く、ローンを組めたり、整備が無料などのサービスを行っているディーラーもあります。個人売買より比較的高くなりますが、安心して車に乗りたい場合はディーラーから購入した方が無難でしょう。ディーラーはTrade Meなどからでも探すことができます。

どれくらいのリスクを取るかで購入先を検討しよう

個人売買はリスクが伴います。故意でなくとも運悪く悪い車にあたり、旅路の途中で故障するという可能性もあります。コスパを優先させるときは、何かあったときの対処法を事前に学んでおきましょう。できるだけ安全に車に乗りたい人はディーラーにお願いした方が心配せずに済むでしょう。



3. 車の選び方

次に実際に車を選ぶ時の注意点やポイントなどを見ていきましょう。

車を選ぶ際のつのチェックポイント

POINT

  1. 走行距離
  2. 製造年
  3. REGOとWoF
  4. タイミングベルト
  5. フロントガラス
  6. オイル
  7. タイヤ
  8. 工具、備品など
  9. ローンの有無
  10. 事故履歴など
  11. 盗難車ではないか
  12. ライト、メーターなど(試乗時にチェック)

ひとつづつ見ていきましょう。

1. 走行距離

走行距離の感覚は日本とニュージーランドでは少し違いがあります。ニュージーランドでは10万kmはまだ距離が浅く、20万kmを超えても現役で走っている車が多いです。さすがに30万kmを超えると最悪の場合廃車を考える必要が出てきます。走行距離は次に自分が売るときに価格に直接影響する部分なので、売却を考えている人はなるべく走行距離の浅いものを選んだ方が売りやすいでしょう。

2. 製造年

製造年は購入価格に大きくかかわる要因の一つです。またREGOの期間が、1999年以降の車だと半年おきとなるので、2000年以降の車かどうかで扱いが大きく変わります。1999年以前のモデルだと自分が売るときに売りづらくなる要因となるので注意が必要です。

3. REGOとWoF

REGOとWoFに関してはNZdaisuki.comでもTrade Meでも記載されている場合がほとんどです。次回の点検、ライセンス費用の支払いがいつになるのかを確認しておきましょう。点検日が近いREGOの期間がそろそろ切れるなどの場合は、値段交渉ができる要因となります。値引してもらうあるいは、先に検査を済ませてもらうなどの対応をお願いしてみましょう。

4. タイミングベルト

タイミングベルトはエンジンの吸気と排気をコントロールしている部分で、これが切れるとエンジンが不完全燃焼となりエンジンそのものが動かなくなります。交換の目安は10万kmです。タイミングベルトが替えてあるかどうか、また次回はいつ替えなければならないのかを確認しておきましょう。

5. フロントガラス

フロントガラスは飛び石などで小さなヒビが入っている可能性があります。そのままにしておくとヒビが大きくなり、最悪の場合フロントガラスの交換が必要になりますので、最初に確認しておきましょう。またフロントガラスの修理は、保険ではカバーされず特約扱いの保険もあるので注意が必要です。

6.オイル

前回オイルをいつ交換したかも確認しておきましょう。次回のオイル交換の目安になりますし、オイル交換時期が近い場合、購入価格の割引あるいはオイル交換後の引き渡しなど交渉の余地があります。

7. タイヤ

タイヤのすり減り具合も確認しておきましょう。タイヤが極端にすり減った状態で走行するとバーストする恐れがあります。またタイヤの交換は費用が掛かる部分でもあるのできちんとチェックしておいた方が良いでしょう。

8. 工具、備品など

車が急に止まってしまった、タイヤがパンクしてしまったなど、道の途中でアクシデントが起こる可能性があります。そんなときにジャッキアップや予備のタイヤ、その他の工具などが必要になってきます。そういった備品が含まれているかチェックしておきましょう。

9. ローンの有無

中古車の購入で個人売買を利用する際、前回の車の所有者がローンが残ったまま車を売却し、身に覚えのない支払いを請求されたというケースがあるようです。念のためローンの有無を確認しておきましょう。

10. 事故履歴など

事故車であるかどうかというのは中古車にとってとても重要な項目です。きちんと整備され、整備履歴などが残っていると安心できます。事故車であると故障のリスクが高まりますので注意しましょう。

11.盗難車ではないか

購入した車が盗難車だった場合、実際の所有者に返却の義務が生じます。確率は低いですが、盗難車かどうか怪しいと思ったら、Motor Vehicle Security Registerなどで盗難車であるかどうかを確認できるのでチェックしておきましょう。

12. ライト、メーターなど(試乗時にチェック)

中古車の購入前には試乗させてもらうようにしましょう。その際に、ライト、ウィンカーがつくかどうか、メーターがきちんと作動しているかどうか、まっすぐ走るかどうかなどを確認しましょう。どこかに不具合があると次回のWoFで引っかかる恐れがあります。

4. 購入時に必要なもの

中古車を購入するために必要なものは、住所国際免許証(実際の免許証も持参)購入資金です。住所と免許証は登録のために必要です。支払い方法は相手によって変わってきます。個人売買の場合、現金になることが多いですが、ディーラーの場合デビッドカードやローンを組むなどの選択肢も増えます。

5. 実際に中古車を買った人の購入例

ワーキングホリデーで一時的にニュージーランドに来て車を購入する場合、だいたいどれくらいの価格が相場なのでしょうか?安全性や燃費、機能性などによって大きく異なってきますが、おおよその例として購入例を2つ紹介します。

[例1]ウィングロード13万km 3200NZドルで購入、2100NZドルで売却

この場合、車両代として1100NZドルで済んでいます。実際には車両代金の他に保険料などがかかってきますので、実質2000NZドル~2,500NZドルくらいになるでしょう。

[例2]スカイライン 4500NZドルで購入、3700NZドルで売却

この場合も1800NZドルと千ドル台で済んでいます。少し高い車でも、売却時にしっかり売り切れる車であれば、初期費用はあまり問題ではないのかもしれません。

将来車を売却することを考慮した車選び

もし車の使用が一時的で将来売却を考えているのであれば、購入する段階で売却するときのことも考慮して車を選んだ方が、車両代を低く抑えられます。走行距離が30万kmを越している車は安いですが、次に売ろうとしたとき購入者が現れにくくなることは目に見えています。これは走行距離だけでなく、製造年が古かったりやボディの状態が悪かったりした場合も同じように売れなくなる可能性があります。

また人気がある車種を選ぶことも重要です。ステーションワゴンやミニバンなどの車種は、車中泊を考えている人に需要があります。このように、目先の購入代金だけではなく売却のことまで考慮した車選びをすることによって、車両代金を抑えることができます。

6. リース、レンタカーという選択肢

中古車を購入する以外でも、車をリースしたり、レンタカーを長期で借りるという方法もあります。借りるという選択肢がどのような場合にお得になるのか、そのメリット・デメリットを見ていきましょう。

リース、レンタカーのメリット

購入、売却の手間がかからない

中古車探しは思っているよりも時間のかかるものです。1週間で捜す予定だったけど結局2週間になった、あるいは1ヶ月かかってしまったということもあるでしょう。例えば購入に10日間、売却に10日間費やした場合、1日の滞在費、食費などが50NZドルだと仮定すると1000NZドルにもなります。いくら車を200NZドル安く買えたとしても車選びに時間を費やしすぎてしまえば、結局リースの方がトータルで見ると安かったということもあり得ます。手間がかからないということは費用を抑えることにも繋がります。

比較的安全な車を選べる

個人売買と違い、車の持ち主はあくまでリース会社、レンタカー会社なので、車の整備はきちんと行っているはずです。また保険に関してもフルカバーとなっているところがほとんどで、会社によっては個人で保険に申し込むより安い費用でフルカバーの保険に入れることもあります。点検や整備といったメンテナンスもレンタカー会社が行うので気にする必要はありません。また、いろんな車種から選べることも魅力の一つでしょう。

リース、レンタカーのデメリット

中古車の購入より高くつくことが多い

リースやレンタカーは安全性が高くメンテナンスも気にする必要がなく、簡単に車を使用することができますが、中古車を購入するよりも高くつくことが多いです。特に半年以上の長期になってくると中古車を購入し自分でメンテナンスする方がお得になります。

日程を変更しづらい

リース、レンタカーははじめに借りる期間を決める必要があるため、日程が短くなってしまった場合でも返金が効かないあるいは少ししか返ってこないということがあります。延長する場合でも手続きをしなければならないので手間です。アバウトに旅がしたい、日程がどれくらいになるかわからないという人は中古車の方が良いでしょう。

リース、レンタカーの予算

2018年10月現在で車を借りるときに必要になってくる費用の例をあげておきます。以下はできるだけ安いものを選んだ値段なので、よりグレードの高い車は値段も高くなります。

3ヶ月借りた場合

※フルカバーの保険をつけると+536.91NZドル必要

6ヶ月借りた場合

※フルカバーの保険をつけると+536.91NZドル必要

借りるか買うかのボーダーライン

レンタカーを借りるのか中古車を買うのかのボーダーラインは、期間と手間の2つの面で考えましょう。レンタカーを借りた方が良いパターンとしては、半年以下の期間でできるだけストレスフリーに車を使いたい時、手間をなくし整備なども気にしたくない時にレンタカーを選択しましょう。旅程が半年以上であったり、メンテナンスを自分でしてでもできるだけ費用を押さえたい人、また購入する時間売却する時間がたっぷりとあるという人は中古車の購入が向いているでしょう。

7. 中古車の購入は安全性と価格のバランスが大事

ニュージーランドは中古車の売買が盛んで車の状態を選ばなければ格安で車を手に入れることも可能です。しかし、あまりにも古い車、走行距離が30万kmを越している車などは安全面において不安が残ります。またこれまでの整備履歴、事故歴によっては年式が新しくても悪い車である可能性があります。購入する際はそれが個人売買だったとしても、売り手を信用できるかどうかということが意外と重要になってきます。車の安全性も考慮し、価格と車の状態のバランスが取れたものを選びましょう。

 

次回、買った後の手続きや維持費、保険等の詳細について書きます。


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