ここ10年で人口も車の数も急激に増えたオークランド。昔のオークランドを知る人は、今のオークランドは“変わってしまった”と感じるようです。
僕はニュージーランドに来てからまだオークランドにしか住んでいませんが、ここに来て間もないころはオークランドは小さな都会、思っていたより騒々しいところといった印象でした。
静けさを求めてデボンポートへ
ブリトーマート駅の近くにあるフェリー乗り場から対岸のデボンポートに着くまで12分。よく行く釣り場であるクイーンズワーフやオカフベイから、海を挟んでいつも見ている小さな町デボンポートへ行ってきました。
距離は大したことなくても、フェリーに乗って海の上を移動するだけでまるで遠出しているかのような気分になれます。
デボンポートはオークランドから目と鼻の先にあるような距離だけど、街を包んでいる空気はがらりと変わります。
人の流れから少し遠ざかると静けさを感じることができます。歩く人もなんだか幸せそう。
デボンポートの街は小さな商店街があり、おしゃれなレストランやカフェ、アンティークショップなどが並びます。
商店街は短いけれど、個性的なお店が多いので楽しい。
この町はは古くからヨーロッパ人の入植がはじまった場所なので、ビクトリア調の昔ながらの建物が多く残っています。
商店街を抜け北に上がるとマウント・ビクトリアがあります。標高80mちょっとの丘で手軽に登れます。
頂上は風が通り、海が見渡せる広場のようになっていました。
頂上からはオークランド市街を見渡すことができ、東にはランギトト島、北にはノースショア、西にはハーバーブリッジが見えます。
マウント・ビクトリアを降りて、Manuka Restaurantで遅めのランチにパスタを選択。
カフェでコーヒーを飲み、素敵な図書館を探索し、海辺の公園をうろうろしていると帰る頃にはもう日が暮れかけていました。
フェリーに乗り、またあの小さな摩天楼の街へと戻っていきます。
ある晴れた昼下がりにふと、“自分に足りていないのは静けさだ”と感じたら、それは対岸からデボンポートの町があなたを呼んでいるのかもしれません。
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