#2フェリーでラッセルへ。キャンプ場でカモの親子が遊びに来てくれた[NZ縦断シリーズ#2]

ニュージーランド
夕焼けを見ながらの食事。何気なく訪れる豊かな時間

ラッセルは落ち着いた雰囲気の小さな港町

1840年にニュージーランドの初めての首都となったラッセル。静かで落ち着いた小さな町ですが、ここはかつてマオリと白人の土地の奪い合いなどがあり、「太平洋の地獄の穴」と呼ばれるほど荒れていたそうです。

現在のラッセルは、元々コロラレカという名前が付けられていました。コロラレカは、マオリ語で“おいしいペンギン”。ペンギンを食べるってなんだかかわいそうですが、昔は食べていたんでしょうね。

[#2NZ縦断の道のり]



ラッセルへの行き方

最初にラッセルへの行き方を紹介します。

大きく分けて3種類

①車で湾をぐるっとまわる

トイレで有名なKawakawaからパイヒア方面へ向かう道の途中にある、ワイカレロード (Waikare Rd) を通ると、湾をぐるっとまわるようにしてラッセルに着きます。フェリー代はかかりませんが、山道を走ることになり、時間もかかります。のんびり行きたい人向け。

②オプア港からカーフェリーを利用する

パイヒアの手前にあるオプア (Opua) という町からオキアト (Okiato) にカーフェリーが運航しています。
オプアからの便は、朝の6:00から夜の9:30まで運航していて10~20分間隔でフェリーが出ています。料金は車1台$13 (NZD)、大人一人$1 (NZD) です。
私たちはこの方法で渡りました。記事内に写真があります。

参照 https://www.dolphincruises.co.nz/bay-of-islands-info/ferry-timetable/#vehicle-ferry

③パイヒアからのフェリーを利用する

パイヒア (Paihia) から直接ラッセルに向かうフェリーが出ています。カーフェリーではないので、人(パッセンジャー)のみの渡航となります。
パイヒアからの便は朝の7:20から夜の9:30(夏は10:30の便がある)の間で、15分間隔で運行しています。料金は大人一人$12.5 (NZD)。

参照 https://www.dolphincruises.co.nz/bay-of-islands-info/ferry-timetable/#passenger-ferry

前日(NZ縦断4日目)の夜、パイヒアの港で釣りをしていたところ、数人から「フェリー来なかった?来るはずなんだけど…」と声をかけられました。この日の夜は、フェリーが故障していたのか、1時間たってもフェリーがやってきませんでした。帰る予定だった人たちはかわいそうですが、旅にハプニングはつきものですね。

大人二人で行く場合、カーフェリーの方が安い

不思議なのですが、大人二人で行く場合、車代を含めてもカーフェリーでいった方が安い設定になっています。

カーフェリーの場合: [車1台] $13 (NZD) + [大人二人] $1 (NZD) × 2 = $15 (NZD)

パッセンジャーフェリーの場合: [大人二人] $12.5 (NZD) × 2 = $25 (NZD)

ただラッセルの町はとても小さく、半日あれば十分に見て回れる大きさですので、観光だけだと1泊する必要はありません。したがって、パイヒアに泊まってパッセンジャーフェリーでラッセルに行って帰ってくるのが一般的なコースとなります。

パイヒアからラッセルへ

前日(NZ縦断4日目)はパイヒアに泊まりました。
少し南下して、オプアからカーフェリーに乗ります。

カーフェリーは、ちぎれた道路が水面を進んでいくようだった

フェリー乗り場に行くと、スタッフの人が先導してくれます。
車を停めると、スタッフの人がお金を回収しに来ます。
何もないフェリーでしたが、動いている間も車の外に出ることができました。

中央部にブリッジ(操縦室)がある

向こう岸のオキアトの町まで数分ほどの航海。
オキアトからラッセルまでは車で10分ほど。
短い移動だったけど、印象的な旅路でした。

キャンプ場にはフレンドリーなカモの親子がいた

ラッセルに着いて、まずは宿泊場所に移動します。

Russell Top10 Holiday Park はおすすめのキャンプ場

今夜の宿は、Russell Top10 Holiday park。ラッセルにあるTop10グループのホリデーパークです。
ホリデーパークとは、キャンプ場からキャビン、モーテルまでさまざまな種類のアコモデーションを選べる宿泊施設。
共同のキッチンやシャワー、ランドリー、BBQグリルなどがあり、オートキャンパーに特に人気があります。

今日はここにテントを設営します

キャンプサイトに到着すると、カモの親子が遊びに来てくれました。
カモの親子はここに住んでいるようで、時々キャンプ場の芝生をつつきながら、興味津々でまっすぐこちらに向かってきます。

カモの親子があいさつに来てくれた

とりあえずテントを設営しようとすると…

シートの上でもかまわず寄ってくる

テントの下に敷くシートの上にあがってきました。あら、いらっしゃい。
テント設営を一時中止し、カモを観察。

ニュージーランドの鳥は警戒心が低いように感じます。
お母さんカモも、何も気にしていない様子。

全く人を恐れず、フレンドリーなカモたち

しばらく遊ぶと、隣の芝生にランチを食べに出かけていきました。
隣の芝生が青く見えるのは、人だけではないのカモ。
ということでテント設営再開。

テント設営完了。机にあるのは旅する植物、コリアンダーとバジル

ラッセルの町へ

宿の準備が終わったので、買い物も兼ねてラッセルの町へ繰り出します。

船が浮かぶ海岸沿いを歩く

フェリー乗り場近くの海沿いの道にはお店がちらほら並び、町一番の中心地であるけれども、観光客も少なく良い雰囲気。

昔にあった“太平洋の地獄の穴”時代にも変わらずここで立ち、すべてを見ていた樹、かもしれない

ブーゲンビリアの咲く道を歩く

小腹がすいたので、フィッシュアンドチップスの店へ。年季の入ったお店だったのでちょっと心配したけれど、びっくりするくらいおいしいフィッシュアンドチップスでした。

ポテトの代わりにクムラ(サツマイモのような芋)をチョイス。魚はホキでした

海岸沿いのビーチの見えるベンチでいただきます。
海岸沿いはカモメに注意!

キャンプの夕焼けと朝の鳥の声

買い物をして、今晩の夕食を作ります。
カモたちは寝床に帰っていましたが、代わりにウェカが歩いていました。

ウェカはスタコラサッサと逃げていきましたとさ

ウェカはニュージーランド固有の鳥。
キウイと同じ、飛べない鳥の仲間でもあります。

キッチンは広く、クッキングツールもそろっていた

グリーンカレーペーストとココナッツミルクが残っていたので、グリーンカレーを作りました。
気持ちの良い日だったので、外のデッキで夕食を食べます。

夕焼けを見ながらの食事。何気なく訪れる豊かな時間

キャンプをすると、過ごす時間が太陽に合わせるように動いていく。
ゆっくりしているといつの間にか夜。
シンプルな生活だけれど、特別な一日。

鳥が飛んでいくような雲を見た。ニュージーの旅の中心にはいつも鳥がいる

朝、たくさんの鳥の声で目を覚ましました。
テントの中だったため姿は見れませんでしたが、それでも幸せな気持ちになりました。

日本では聞いたこともない鳴き声だったので、ケータイで録音してみました。
雑音が入るので音量に注意してください。
テントの中から録っているため音は小さめです。

この後、鳥の声はいっそう勢いを増し、一時期はうるさいくらいでした。

この場所でのできごとは、今までのキャンプの中で一番強く深く記憶に残る予感がします。

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