#5海岸線沿いの小高い丘とビーチを歩く。マンガファイ・クリフスウォークウェイ[NZ縦断シリーズ#5]

ニュージーランド


海岸沿いの丘からビーチを見下ろす

海岸沿いを歩くマンガファイ・クリフスウォークウェイ (Mangawhai Cliffs Walkway)は、アップダウンの少ないハイキングコース。
高低差はないけれど、景色がよくとても気持ちがいいトレイルでした。

このトレイルは、入り口と帰り道がわかりにくいです。
帰り道で海岸のルートを歩く場合、干潮かどうかを調べる必要があります
歩けるかどうかの判別方法があるので紹介します。

[#5NZ縦断の道のり]



マンガファイ・クリフスウォークウェイのインフォメーション

はじめにマンガファイ・クリフスウォークウェイの情報をまとめておきます。

マンガファイ・クリフスウォークウェイの詳細

必要な時間と距離

往復2~3時間 9kmの道のり

高低差

115m

トレイルの状態

ビーチ沿い、海岸沿いの丘を緩やかに登る
トレイルの最後に階段あり

トレイル閉鎖期間

毎年9月1日~10月末にトレイル閉鎖 (羊と牛の出産時期のため)

トレイルの駐車場

Mangawhai heads beach
(上のグーグルマップのEを参考にしてください)

トレイル地図

詳しい情報は、下記のDOCのマンガファイ・クリフスウォークウェイのページへ

https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/northland/places/waipu-area/things-to-do/mangawhai-walkway/

まずはビーチを歩く

駐車場からきれいなビーチが見える

このトレイルは、マウントマナイアトラックの時と同じように、ベストショートウォークのパンフレットを見て、行ってみることにしました。

はじめはビーチ沿いを歩いていく

トレイルの入り口まで、ビーチ沿いに歩いていきます。
とてもきれいなビーチなのに人影はまばら。
贅沢なビーチです。

風化によってたくさんの穴を持つ岩

この小さな穴の集合は、タフォニと呼ばれる風化穴で、海水の飛沫を受けやすい海岸の岩によく見られるようです。
海水が岩に付着し蒸発すると、塩類が結晶化し、その過程で岩の表面を破壊するようです。
この力を結晶圧っていうらしいです。へぇ~。

ちなみに岩の内部に含まれる塩類でもこの現象が起こりえるため、山間部の岩でもこういった穴がある場合があります。

参照 「タフォニ」wiki

イルカが見れた!

途中、泳いでいるイルカを見ることができました。
ラッキー。

海岸の途中からトレイルへ

トレイルの入り口の風景。看板もある

ビーチ沿いをしばらく歩いていると、トレイルの入り口が姿を現します。
奥には施設のようなものがあり、牧草地には羊たちがゆっくりと草をはむ姿が見えます。

丘の中腹で座ってくつろぐ羊

まるでトイレでウォシュレットをしているような恰好。
“ウォシュレット羊”と命名。

並んだ羊。ぱっと見、どちらが頭かわからない

海岸線と平行に歩く

景色のよい道が続く

最初に緩やかな坂を登ってしまえば、あとは気持ちのよい平坦な道になります。
海岸線に沿って海を眺めながら歩きます。

振り返ると、歩いてきたビーチが見える

このトレイルは、高低差はあまりありませんが、距離は9kmあります。
それでも海の見える道を進んでいると、トレイルの長さが全然気になりません。

ニュージーランドで唯一のヤシの木「ニカウ」

途中の分かれ道に注意

途中にある分かれ道。下りが正解

このトレイルは一部私有地が含まれており、敷地内の車道(砂利道)につながる場所があります。
上の写真のような分かれ道に出たときは、上りの砂利道ではなく、下りの土の道を進みましょう

トレイルで見たトゥイと植物

青い翼と喉元の白いぼんぼりが特徴的なトゥイ

道の途中でトゥイに出会いました。オークランドでも見かけるメジャーな鳥ですが、この色合いと愛嬌から結構人気のある鳥です。
どこにでもいますが、ついつい写真を撮ってしまいます。

ニュージーの特産品「マヌカハニー」でおなじみのマヌカの花

トレイル沿いのマヌカは、たくさんの花をつけていました。
このマヌカの花からとれるはちみつには殺菌作用があり、普通のはちみつよりも高値で取引されています。

低い位置に大きく葉を広げるシダ

最終的にトレイルは海岸に降りていく

遠くへ来たものだ

道は少し森の中へ入り、途中階段を挟みながら海岸へ降りていきます。

この階段を下れば、折り返し地点だ

ここまでの道が今回のトレイルになります。
帰り道ですが、来た道を戻るパターンと海岸を歩いて帰るパターンがあります。
海岸を歩くのは、干潮のときのみ可能です。
海岸のルートを帰れるかどうかは、下の画像の岩で判断できます。

折り返し地点にはアーチ状の岩がある

このアーチ状の岩が、海岸ルートの入り口になりますが、ここに海水が入ってきていると、来た道を引き返さなければなりません
上の写真の場合、すでに海水が入ってきてしまっているので、引き返さなければならないパターンです。
残念ながら、海岸ルートを諦めて、来た道を戻ります。

ここでお昼ご飯にサンドイッチを食べる

遠くに、タランガ島(Taranga Island)が見えます。

帰りのビーチで疲れた足を癒す

来た道を戻り、ようやくビーチへたどり着く

帰り道では青空がますます濃くなり、いい天気でした。

獲物を探すオイスターキャッチャー

ビーチにはオイスターキャッチャーが歩いていました。水面が鏡のようになり、影と共に地面に映り込みます。

靴を脱いで、裸足で歩いていく

オイスターキャッチャーのように裸足になり、海水に足をつけて歩いていきます。
最後にハイキングの疲れを癒せる最高のコースでした。

やってくる波と帰っていく引き波が交じり合い、クロスし、僕の方へ向かってくる

駐車場に着いて、足を洗って帰ります。

ガス屋の兄ちゃん

駐車場にはガス屋さんの車が停まっており、作業員の兄ちゃんが海パン姿になって「ちょっくらひと泳ぎしていくか」といった風でした。
こういうのっていいよなぁと感じた瞬間でした。ニュージーランドは、ワークライフバランスがよいと聞きます。こうやって仕事の終わりに、気軽に自然と繋がれることはニュージーランドのよいところだなぁと思いました。

近くのホリデーパークでキャンプ

テントから歩いて5歩で海

この日の晩は、近くにあるリバーサイドホリデーパーク (Riverside Holiday Park) でキャンプしました。
テントから海(マンガファイ湾)が見渡せます。釣りもしてみましたが、何も釣れず。

キャンプ場にはプケコが歩いていた

この日は疲れたので、近くのイタリアンのお店でピザとカネロニをテイクアウト。

シンプルでおいしいピザとカネロニ

マンガファイヘッズ(Mangawhai Heads)は地球の歩き方には載っていませんが、とってもきれいなビーチとトレイルがあります。
マンガファイ・クリフウォークウェイはすごくおすすめしたいトレイルですので、ノースランドを訪れた際はぜひ歩いてみてください。

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